うちの会社の1日は、僕が起きる前に始まっている。

7時35分、マーケのAI社員が前日の全部門の日報と実測データから「昨日AI社員がやった仕事」の投稿を生成する。8時、トレーディング事業部長AIがBot群の生存確認とポジションを見て当日方針を報告。8時15分、Xのタイムラインからバズ投稿を採集して台帳に記帳。9時台は朝会ラッシュだ——9時にバックオフィス、9時05分にマーケ事業部、9時15分に受託事業部、9時30分に承認済みタスクの自動配車、9時45分にAIコンサル事業部。それぞれの事業部長AIが自部門のタスクと数字を確認して動き出す。

10時30分にリプ営業。12時07分に昼投稿。13時30分・16時30分・19時30分はフォロー施策の3バッチ。15時に会話継続。19時に夕会で当日実績の確認。21時15分に目標と実態の乖離をスイープするジョブ。21時19分に夜投稿。22時15分に他SNSへの展開。23時にブックマークの知識台帳への同期。

これが日次。週次もある。金曜17時にマーケの週次PDCA、18時にコンサルの週次PDCA、20時に長文記事の制作。土曜11時にその記事の公開。日曜18時に、1週間で拾った情報を棚卸しして実行提案に変換するジョブ。月次では、毎月1日に成果データから勝ちパターンを昇格させる蒸留処理、毎月15日にAIの記憶全体を再編するメンテナンス。そして5分ごとに、システム全体の死活を見る監視役が回っている。

執筆時点で定時ジョブは29本。内訳は、AI社員が人格を持って働く「persona型」が23本、シェルスクリプトが走る「command型」が6本だ。

土台の設計を先に書いておく。crontabは全廃した。スケジュール定義はJSONファイル1枚が単一ソースで、ランナーが60秒ごとに評価する。persona型のジョブは、時刻が来ると常駐のAIディスパッチャーにシステムイベントとして注入され、担当AI社員(人格と作業フォルダを持つエージェント)が起動して手順を実行する。

ただ、この記事で伝えたいのはジョブの本数でも時間割でもない。29本を並べただけの自動化は、1週間で静かに崩壊する。

面白いのは、**全ジョブに共通で埋め込んだ「契約」**のほうだ。